2023年5月27日土曜日

京都の染めのおっちゃんと『野染め』体験🌈(4・5歳児)

【 こもれびのもり ひなたぼっこ】イベント内で実施予定の『野染め』

実は、昨年度の役員さんが親子イベントとして自然体験活動の中から文化を繋いで最終的には「ものづくりを」・・という企画を実施しようと検討してくださっていたのですが、

お忙しい「染めのおっちゃん」のスケジュールを年度内に抑えることができずに、この日まで持ち越しになってしまっていた・・というのが園内裏事情としてはありました^^;

ですので、昨年度の役員さんたちがすごく楽しみにしていただいているのを聞くと、本当にこの日を迎えられて(実際には明日ですが・・笑)良かったな〜と思っています☺️

皆様どうぞ!明日は!親子でお楽しみください!!きっと虹/大空さんのママ・パパたちは、昨日充分に堪能した子どもたちからの事前情報をキャッチしていると思いますが・・


では、ここからは昨日の『野染めレポート』です・・

5/26(金)10:00~

京都からやってきた染めのおっちゃんこと斎藤洋さん。関西人はみんな芸人さんのようで・・というのは全くもってその通り‼️私も子ども時代を大阪で過ごしましたが、みんな日常的にどうやって『人を笑かすか😁』ばかり考えて暮らしているわけで・・みんなおっちゃんトークに釘付けです💦

染めのおっちゃん葉っぱ笛鳴らして登場

染液の説明に聞き入って・・

でも、この天然の染料を目にしたときの子どもたちの食い入るような目は、単に面白さを見つめる目とは違い『草木染』にこだわって毎年作ってきたTシャツを思い浮かべながら話を聞く、好奇心の塊のような自慢の陽だまりっ子の姿がありました。
おっちゃんの言うことにいちいち反応の良い子ども達・・『さすがに、よう知っとるな〜☺️』とおっちゃん。

今回の染料についても丁寧に教えていただきました・・

①『カリヤス』
この綺麗な色。ほんと〜に昔から日本で使っていた黄色。何千年も前から使っていた黄色であると・・
②『アカネ』
すかさず、もみじの子どもたちが、”手ぬぐいそめた〜!”とおっちゃんに伝えていました。茜の根っこを粉末にして煮出した綺麗な赤。
③『マリーゴールド』
これは虫除けにもなるから畑の周りに植えてるね。花を煮出す。これは岩手県の「ハックの家」から送ってきてもらうものだよ〜と。おっちゃんたちは復興支援にと、積極的に全国を回って野染めを展開してるのです。
④『玉ねぎ』
陽だまりでもお馴染み玉ねぎの皮ですが、こちらは鉄媒染。関西では有名な淡路島の玉ねぎとのこと・・
⑤『ログウッド』
“これも知ってる〜”と子どもたち。若葉さんの時の緑は、青➕黄だったとしっかり覚えていました。木の真ん中が赤くてそれをミョウバン(アルミ)入れるとこんな綺麗な紫になるよ〜
⑥『ラベンダー』
子どもたちの反応は一番良かったね〜みんなよく知ってること!山形の木村美紀さん(今回の野染めを手伝ってくれています)が栽培しているラベンダーです✨そこに少し色味でログウッドをプラス・・とにかくいいにおいだよ〜
⑦『ラック』
これはとっておき!!とおっちゃん。ラック貝殻虫という虫なんだよ〜実はこれみんな食べてるんだって?(何を食べているかは?明日おっちゃんから直接聞いてね!絶対にみんなが食べたことあると思う!!笑)

今回はこの7色で染めます!でも本当は8色が良かったんだよな〜、とおっちゃん。
『そのこころは??????』(聞いてみてね)


さぁ、大きな布を準備!!!!
20mもあるよ〜

なんだか豆腐の匂いがする〜!

さぁ染めるよ〜
今日のハケはこれ!
みんなで集めてきました

いよいよです!



『色と色が出会う旅をするんだよ〜』とおっちゃん・・・

おっちゃんのお友達ポコさんも🎵

みんな出会いを愉しんでます❤️

さて次は〜

これなんだ〜??
みんなまた興味津々・・
『ちかっっっ!!!!』(笑)


実は布もくるくる巻いてハケに変身!

さらに楽し〜〜〜❤️みんな夢中!!

こんなこと初体験だもの✨


さらに・・

下から覗くと〜

✨キレイ✨


若葉さんも・・いらっしゃい!


そしてお楽しみはこの後もまだまだ・・


布ハケも染まった〜😍


素敵な香りと・・
子どもたちの笑顔に包まれて



楽しい色と色との出会いの旅を愉しんだ子どもたちでした〜
明日は親子で森の中の『野染め』をお楽しみください🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️




お待ちしています〜🌈

野染めの受付は9:30~展望ヒルズにて。

布ハケ用布はおっちゃんが京都から持ってきてくださった特別な布をご用意してあります。ご希望の方は受付にてお求めいただき(1枚500円:お持ち帰りいただけます)ご参加ください。
そして、おっちゃんの全国支援旅を陽だまりの皆様で応援しましょう!!





























2023年5月12日金曜日

一生食べ物に困らないように・・『一升餅祝』

一升餅とは1歳の誕生日を祝い、これからの健やかな成長を祈る伝統行事です。



背負わせる一升餅は、一升(約1.8kg)のもち米を餅にしたもので、餅の重さはおよそ2kgにもなります。

お餅は昔から出産・誕生・祭り・正月・五節句など、ハレの日を祝う重要な食べ物です。一升には「一生」の意味が掛かっていて、おめでたいお餅と合わせることで「一生食べ物に困らないように」「一生、健康でありますように」といった願いが込められています。


『背負えても、背負えなくても大丈夫』

立ち上がれたら身を立てられる、座り込んでしまったら家にいてくれる・家を継いでくれる、転んだら厄落としができたといわれます。いずれの場合も縁起のよい一升餅なのです!





陽だまりの伝統行事

『一升餅祝い』


お祝いの準備は年長大空さんの仕事です。陽だまり大家族の大事なお祝いとあって、前日から気合の入る大空さんたちでした・・・


餅米は一晩お水につけておくんだって


お祝い当日は
朝から大忙し!!

いざ!火おこしスタート!


たっぷりお湯を沸かすよ〜

火当番はつきっきりで見守り続け・・

会場班はこんな重い臼も準備!


『さぁ、お餅つき開始!』


今回は皆さん経験者
玄人技・・事前コネコネ・・

ご家族の共同作業

お餅つきは幸せいっぱい❤️


『お祝い会場へようこそ!』

風呂敷に込めた思いは・・?

この1年を振り返りながら・・

高根沢では12ヶ月分に見立てた12個のお餅を丸めて、風呂敷に包み背中に背負います。多くの方は1升分の大きな丸いお餅をきっと想像されると思うのですが・・この風習は『陽だまりの餅つきじいちゃん』こと裕重さんに教えていただき、開演当初からこのスタイルを保っています。(裕重さんのことは前回のブログでもご紹介しましたね!!)

重いけど…泣いちゃうけど…
前進あるのみ!!!!
人生初の
『ひとりで』頑張るこの瞬間

今回は2家族合同一升餅㊗️
最後に、大家族である全園児から歌のプレゼント🎵陽だまりの中ではとっても大切にしている『夢わかば』を贈ります🎁「ぼくらは生まれて良かったよ〜ぼくらを産んでくれてありがとう〜🎶」ストレートな歌詞&子どもたちの生の歌声に涙腺が緩む瞬間です・・💧


さて、この風呂敷にはこんな秘密もありました・・

この草木染の風呂敷は陽だまりの仲間たちからの贈り物でした・・(当時のクラスだより~)



みんなの想い注入!!

2月末日のぽかぽか陽気の日☀️

玉ねぎ染めの経験のある0・1歳児クラスと次期年長4歳児クラスの子どもたちが風呂敷を染めました。

皮を洗って、煮出して、染めて・・

その間周りでは大好きな和太鼓や荒馬踊りで『力を入れてあげるんだ〜』と大盛り上がりり!


キレイに染まったね


大切なものだから・・

これから迎える仲間を想い丁寧に

こうしてたった一枚の布は価値を高めていきます。伝えていくことで・・そして大人の扱い方や仕草で子どもたちは感じ取り同じような行動をとるようになります。大事な継承ですね・・

陽だまりの一升餅風呂敷プロジェクトは、この地に引っ越してきた2011年に遡り、今年で13年目を迎えることになります。当時0歳児を担当していた優ちゃんからの提案で「初めて迎える誕生日をその子にとってはもちろんのこと、ご両親やご家族にとっても一生涯心に残る大切な日になりますように・・」との願いを込めて始まりました。


(当時は)保育士から草木染めの布をプレゼント・・そこにご家庭で思いを込めて刺繍をしていただけるようにお願いしました。この2011年はこの園舎に引っ越してきた時。これまでリュックで登園していた陽だまりの子どもたちが「風呂敷文化」に出会ったタイミングでもあり、この風呂敷を生活の中で使っている子どもたちはたくさんいます。こうして実際に作られた風呂敷は、ご家族の願いを背負ってこれからも子どもたちの暮らしの中で大活躍していくのですね。(実際に今回の一升餅の風呂敷作りでは、今年度2歳児クラスに入園したお姉ちゃんにも!と同時に作成に励まれた・・と伺いました)