2020年9月30日水曜日

天高く馬肥ゆる秋!絶好の稲刈り日和・・(幼児組)

9/28月曜日) 

史上最悪の「田植え」から一転!秋晴れの風爽やかな「稲刈り」に大空さん達成感いっぱい!!!最後に田んぼ先生に「やったー!」感のある人は?と問われて、みんな元気に“はーい!”と笑顔で答えていました。我が「陽だまり米」を作っている田んぼはそんじょそこらの「体験レベル」の田植え・稲刈りとは異なり、本格的な「労働」ですから(笑)達成感いっぱい!あの「ザクザク」音が聞こえるかんじもまた、なんとも心地よい♪( ´θ`)私も大好きな活動のひとつです・・・


大空組(5歳児)の集合は現地田んぼに7:30。みんなバッチリ集合してやる気みなぎっていましたからねー!今年は全員がスタートから鎌を持ちました・・さぁ、かずくん先生の刈り方講座が始まります。
集中バッチリ〜!!

では!即実践!
それが・・なかなか・・むずかしい・・・
でも、なんだか、おもしろいの〜

はじめはみんな、この腰の高さ・・
誰が?ということではなくて、このフォームに注目しておいてくださいね。
でも、この一所懸命さがなんとも可愛いのです・・

途中、ひたすら頑張る大空さんに田んぼ先生が再度見せてくれた「技」それは・・

「あれ?切った後の(切り株の)形がちがう?」(ナナメにザクッと1回切りを見せてくれる田んぼ先生)よし、挑戦!
こうかな・・?
いいかんじ〜
ナルホド・・意識するってすごいことだね!プロの技・・いただきました!

ちょっと休憩しよう!「小時飯(こじはん)」でーす。意味おわかりですか?

釘付けだね、お二人さん!
みーちゃんのおばあちゃんからの差し入れです。朝早かったからね、嬉しい❤️みんなが刈っている「あさひの夢」のしおむすび・・・
【働かざるもの食うべからず!】っぽいこと言ってたな〜
幸せの笑顔☺︎

休憩後に記念撮影「はい〜おこめ〜」
大空ママたちもお手伝い?いや労働!(笑)

お仕事再開!!!!
・・ん?ちょっと変わってきたかな?
稲も何束も持って刈れるようになったのね、これも憧れのプロの技。
そして、見事な足腰の力!!

のってきたところで、虹さん登場です。「伝えたい気持ち満々」の大空組の子どもたち。
・・・まずは、虹さんも「田んぼ先生」にごあいさつ。
でも・・背景をよーく見てください!大空さんこんなにお仕事しちゃったよ・・もう。

さて、虹さんもお仕事をはじめよう!

くぬぎさんは最初からマンツー個人レッスン。まさに手取り足取り状態です(笑)
緊張の面持ちで鎌を手にして・・
手ほどきどおりに実践・・
ずっと隣に寄り添って・・

やまももさんは、大空さんが見本を見せる「まず見ててね」のスタート。
虹さんには稲を運ばせず「危ないから持っていってあげるよ!」「運んであげるからたくさん稲刈ってていいよ」だそうです。
どこまで優しい大空さんたちなのでしょう・・(笑)
兄弟みたいに・・あ!・本物兄弟だ・・(笑)

個性揃いのもみじさん。
教え方はそのペアになった大空さん次第だったようです。まぁ、大空さんはさっきまで「自分たちがアドバイス受けていたようにそのまんま言っている」(よっぽど言われていた?笑)この「継承」がおかしくて、可愛くて、大人たちはそのまま見守っていました。
「太鼓みたいに〜」
「いっしょにね」
「見て、この切り口がね〜」


少しして、風さんも到着。歩いて来れたねー^ ^
クラスだよりによると「歩いて、スキップして、電車になって、手つないで、迷って(笑)、草の道をかき分け、走って到着。全員で歩いていったのもはじめて・・」とありました。なかなかの珍道中が目に浮かびますが・・(笑)

風さんたちは「田んぼ先生」から稲の実を一粒ずつ手のひらに乗せてもらいました。
観察してみよう・・
え?これって?おこめ???
食べちゃう?・・パクリ・・
「ふさふさの毛がついていること」「この実がお米の種になること」「皮を剥くといつもみんなが見ている白いお米がでてくること」等「田んぼ先生」に教えてもらいました。

この後、風さんも自分たちが植えたエリアの稲刈り体験。緊張の一瞬も「おいしいお米を食べるため!」とあらば・・田んぼ先生の手ほどきを受けて、がんばることができました。
助っ人ともこさんは・・さるんくわ?子どもたち歌ったり、踊ったり、本当にカマキリが出てきて大騒ぎも!!(笑)

仕上げはこんな感じです!
2020稲刈り完了!
こーーーんなに広いけれど、全て手刈りで刈り取りました!『達成感』

“田んぼ先生ありがとうございました!また来年もよろしくおねがいしまーす!”と何度もお願いする虹組の子どもたちでした。
園だよりにも書きましたが、今年でお子様が卒園になる「田んぼ先生」かずくん。これからも陽だまりの『お助けマン』として末長いお付き合いをいただけましたら幸いですm(_ _)m


本気の労働が光る✨

2020年9月26日土曜日

草木染めTシャツができるまで(2歳児 若葉組)後編

昨日からの続編投稿『草木染めTシャツができるまで』(若葉 後編)です。

(クラスだより“いぶき”より)

〜Vol.3 自分の思いをTシャツに〜

コブナグサも必要な重量を集め切り、Tシャツの糊抜きも「自分たち」の手で行った若葉組の子どもたち。誇るべき2歳児です・・・、サァ準備万端!次の作業は!「Tシャツの絞り作業」

Tシャツを「自分の力で絞る」ことで模様をつける

ことを目標にするのも一つですが、担任たちの作戦会議の答えはこうでした。

「これだけ自分の思いを語れる子どもたちなのだから、その完成Tシャツのイメージを我々大人が形にしてあげたらどうなのか?」と。

そこで、子どもたちにはTシャツのイラストの中に自分の思い描く模様を描いてもらいました。


“これがパパでこれがママで・・” “丸いっぱいにする!!!” “ここは白くして〜” “線路をかけて・・”(写真はイメージです。つぶやきは様々な子どもたちのつぶやきです・・)

子どもたちのデザイン画をもとに絞りは大人たちが忠実に再現!!(なるか??)笑

「自分たちで作るTシャツ」早く染めたい気持ちでいっぱいになってきました〜♪



〜Vol.4 ついにこの日が!Tシャツ染め〜

待ちに待ったこの日。9/14と9/17に若葉組のTシャツ染めを行いました。

9/14(月)

まずはご挨拶。
陽だまりの「藍染め先生」こと佐々木先生(宇都宮大学教育学教授)に今年もお世話になっています。貴重な機会となる、運動会に向けたTシャツ作り。「天然染料」にこだわり「身近な生活の中で」「自ら採集活動も行える素材で」と・・全園児のTシャツ作りに1から関わってくださっています。毎年この染め活動のお手伝いに参加してくださっている保護者の方もいて、先生の貴重な講義をお聞きしながらのこの活動・・ファンも多いのですよ・・・
さて、染め行程に戻りましょう。
佐々木先生が「まず、青チームさんの青で染めるよ」と言っていたのを聞いた「青チーム」の子どもたちの期待値が高まります!ところが!!!
・・ん??・・なんだか赤い??・・昨年見たような色だね・・???どうして??
実は、青色を作る前に「赤色の染料」(=ログウッド)で下染めを行う・・ための『赤』でした。
ログウッドは別名『血の木』と呼ばれているとのこと。写真には登場していませんが、この時点で子どもたちの手も「まっかっか」になっていました・・

佐々木先生「青くするには魔法が使えるようにならないと染まらないんだよ」
子どもたち「あんどら〜いんどら〜うんどら〜」(は陽だまり定番のおまじない・・笑)

魔法の呪文を唱えながら見ていると、みるみるTシャツは青色に✨“青チームの青だ〜!”と青チームは特段の大喜びを見せていました。

でも、待てよ・・若葉さんの目指していた色は「緑色」・・これでは、緑ではなーーーい!

しかもあれほど集めた「コブナグサ」はまだ登場してないではないか!?!?

・・・と、気づいた子どもたちは(笑)「魔法の修行をしておくように」との佐々木先生の言葉を胸に、3日後の再開を約束したのでした。

9/17(木)
佐々木先生「今度は黄色チームの黄色で染めるよ!」
ついに、コブナグサの出番がやってきました〜♪コブナグサを煮出して作った黄色の染料を、青く染まったTシャツに重ねていきます。
さぁ、実際に子どもたちを「染め」を始めます!“あったかぁーい!” “みどりいろになったよー”歓声が上がります・・
少しずつ、緑色に染まっていくTシャツにまた魔法をかけて染めていきますよ〜。佐々木先生〜修行の成果を見ていてくださいね〜
全力の!!「あんどら〜いんどら〜うんどら〜!!!!!!!!」

すると、もっと濃い緑色に染まりました!魔法の力と「椿の灰汁(アク)」の合作です!

その後、このキレイな発色が「椿灰汁」のおかげだと聞いた子どもたちは、園庭の椿の木を発見し“この木は魔法の木なんだね✨”と驚きと感動を口にしていました。

こうして、7月からまるまる3ヶ月間かけて取り組んだ、若葉組の『唯一無二の Tシャツ』作り物語の第1章が完結しました。これから始まる第2章は、この出来上がったTシャツをどう生活の中で「着用」していくのか・・というステージに舞台が移ります。これからもご注目ください。

ファストファッション全盛の今ですが、子どもの時にこんなに豊かな世界をくぐっていることで、もしかして今後出会うエシカルファッション等にも関心を抱いたり、物に価値を乗せて大事に扱う文化などもきっと心に残してあげられるのだと思っています。

乳児組、若葉組、やまもものおうち、そして、藍染めの年長組がTシャツ染めが完了しています。残すところ、くぬぎともみじのおうちです。佐々木先生には心よりの感謝を申し上げます。また、もっと詳しい『天然染料を用いた0歳児からの草木染め』についてお知りになりたい方は、『SPINNUTS』№99、101〜106をご覧ください。保育園にたくさんあるのでお貸しします。


以下のリンクからバックナンバーを検索してみてください。
№99は、現大空組みーちゃんが若葉色のTシャツを持って表紙を飾っているのですよ!






2020年9月25日金曜日

草木染めTシャツができるまで(2歳児 若葉組)前編

 1ヶ月以上のご無沙汰でした・・夏休みなかったのになー、全くもってブログのみ完全夏休み状態でした。ごめんなさいd( ̄  ̄)

また、今日から、ブログアップしていきますねー。よろしくお願いいたします。尚、夏の楽しい写真も後々日付けをさかのぼってアップするかもしれませんので!その際には、頭を巻き戻してご覧くださいませ・・・

さて、本日の投稿は『草木染めTシャツができるまで』(若葉 前編)です。

(クラスだより“いぶき”より)

〜Vol.1 コブナグサとの出会い〜

実は若葉さんの「Tシャツ物語」が始まったのは7月初めのこと。お散歩中、ふと足元を見ると・・あれ・・これは・・あの「コブナグサ」ではないか・・・!?・・さすがの担任りっちゃんがある日つぶやきました。

早速子どもたちに伝えると・・・
“コブナグサって何?”  “おいしいのー?”

よし、保育園に持って帰ろう!
保育園に持ち帰ってくると、幼児組のお兄ちゃんお姉ちゃんたちがやってきました。
“これ!コブナグサじゃん!!”  “運動会Tシャツ染めるのー?”といろいろな話を若葉さんにしてくれました。

そこから始まった、コブナグサ集め。まずは、コブナグサって「どんな形なんだろう?」と、実際に探しに出かけました。

“あったー!あったよー!いっぱいあったー!” ”え?ちょっと待って!”・・よく見ると・・“ちがう!!!!”・・そう、実はコブナグサにとっても似た葉っぱがあって、この草では染まらないのです。その後「もどき」と命名されたこの葉っぱを、収集の日々のなかで、見分けられるようになっていく「若葉さんの力」を発揮していくことになります・・

Tシャツを染めるには、そのTシャツの重さと同じだけの重量のコブナグサが必要。毎日のお散歩に、この「目標」が加わりました。

「土手も探したよ」
「ワク枠城(わくわくじょう、ご存知?)近くにいっぱいあるよー」

乳児棟横のすべり台でも集めて、コブナグサをとっては滑り、また運んでは滑り・・と宅配の配達員のようにお仕事を楽しむ子どもたちでした。そして・・・
気づけば、大量収穫!袋の中はコブナグサでいっぱいに!今まで集めてきたコブナグサを干して・・準備万端!!(ご覧になりましたね、縁側前に干してあったコブナグサ)

そして・・ついに!!
Tシャツと同じ重さに達成!!

“これで、Tシャツ染められるねー!”と、大喜びの子どもたちでした・・



〜Vol.2 自分たちでTシャツの「のり抜き」〜
コブナグサ集めをしている最中に、「真っ白な」Tシャツが若葉さんの子どもたちのもとへ届けられました。昨年は、ご家庭で行なっていただいた「のり抜き」を今年は「何でも自分たちでやってみる」ことを目標に、保育の中で行なってみようと・・担任たちで相談。

プール活動を楽しんでいた時期でもあったので、プールの中で「洗濯ごっこ」




もちろん「漂白剤不使用」の洗剤を使って「泡遊び」ならぬ「泡洗濯」も・・
♪あらって〜あっらて〜♪ひとまわり〜♪(byピカリン)
♪の〜り〜ぬいて〜の〜りぬいて〜♪ひとまわり〜♪(by WAKABA)
“泡まだついてるー!”
“みて〜!大空さんみたいでしょ!”(しぼれるんだよ!)

真っ白のTシャツを改めてみて、うんどうかいだ〜♪チャッチャチャチャ〜♪と歌い出す子どもたち。“みどりにしよう!”  “佐々木先生いつくるの?”(すごーい!知ってるんだねー!)と、気持ちは『染め』に向かい出しました。

そこで、「どんなTシャツにしたい?」と聞いてみると、“カッコイイTシャツ!” “コブナグサ色のTシャツ!” “緑いっぱいのTシャツ!”と一人一人の思い描くT シャツを教えてくれました。「それならば!」と・・またもや作戦会議をする若葉担任たちなのでした・・(つづく)