2021年9月2日木曜日

21大空 沈殿藍作り〜勝負服✨藍のTシャツ作りへ(5歳児)


 間の過程を発信せずにこの写真を投稿してはいけませんでした・・💧

なぜならば、保育はプロセスこそが大事とあれほど言ってきたからです😅藍の定植が5月の後半に行われてから3ヶ月。途中、「水やり」「草取り」「ネキリムシとの戦い」を経て、無事刈り取った藍の葉で、21大空さんの『沈殿藍』を作りました。


※沈殿藍とは??

https://spinhouse-ponta.jp/2019/01/10/spinnuts101/

ここに紹介しています『SPINNUTS』No.101

この中には、我らが藍先生こと佐々木和也先生が寄稿された「0歳からの草木染め」と言う特集ページがあり、そこには過去の大空さんの沈殿藍作りエピソードが登場しています。(詳細ご覧になりたい方は「陽だまり文庫」へどうぞ)


さて、今年の『沈殿藍作り』(7/28~8/3)


「おうち」(異年齢でクラスグループの単位)ごとに、藍を育ててきた大空さんは、3つのの樽に分けて沈殿藍を仕込みました。(上記クラスだより参照)


7月30日(金)

水につけた藍の葉っぱ・・☀️お日様の力を借りて「発酵」させて・・

ここからは、3日目の作業開始です!


日々の雑巾でつけた力を使って(ねじらずに)エキスを絞り出す作業・・大量であることの困難さと、発酵しているので“ニオイとの戦い”が・・
でも、「なんのために」この工程があるのかを知っている大空組は、やり通すことができます。




全ては、憧れの「藍Tシャツ」のために・・・



そして、ここからの作業もまた「大空の力」を使うこととなります。


足腰の踏ん張りが大切。そして、何よりそれを持続して集中してやり遂げること・・






消石灰を入れての攪拌作業。空気を入れると水の色が変わっていくのです・・先輩たち!これって藍染めの時と同じですね・・



そして・・「藍の声」を聞きました・・どんな音がしたの??


この日からまた、そーっと「おやすみなさい」の藍です・・4〜5日おいて上澄を抜いて・・・

いよいよ 沈殿藍 が出来上がると言うわけです。「沈殿」と言う言葉の意味も佐々木先生と藍から教えてもらい、21大空の藍ができました。さらにそ〜っとお休みさせて出来上がった今年の「沈殿藍」をいよいよ先輩藍の樽の中に入れていきます・・


続いては、憧れ✨の藍Tシャツ作りです(8/18  8/31)

8月18日(水

どんなにこの日を夢見てきたことでしょう・・

イメージ完成図を実際に描き、その通りに輪ゴムで縛って「絞り染め」に挑戦です・・


どうです・・この表情・・
たまらないですね〜


甕の中では素早く手を動かして染めます・・「よく」染まるように広げて・・広げて・・


硬く絞ってね、と佐々木先生。生活の中でつけてきた様々な力が試されます・・


水であらって・・さらに・・空気に触れさせる(パタパタとTシャツの中に空気を送る)・この作業を繰り返します。持続する力、集中して取り組む力。これを非認知能力、と言いましたね。


同じようには染まらない・・藍甕の個性もあるのだと・・


陽だまりの甕には“あいちゃん”と“あいくん”と名前がついていて、親しみを込めて毎日の撹拌(年長のお仕事)をしています。



「どんな色に染めたいの?」

必ず佐々木先生は子どもたちに聞いてくださいます。「もうこれで大丈夫」と色を決めるのは子どもたちである・・とも。そのため、何度も重ね染めをしていくのです。そして、重ねて染めていくたびに、1分ずつ長く染められるようにアドバイスしてくださいます。


一度にたくさん染めると藍は疲れてしまうので、少しお休みさせて元気になったらまた染めることになりました。翌週には、山の大空さんも陽だまりにやってきて、Tシャツを染めましたし・・

そんなわけで、山の大空さんが作った「沈殿藍」も、もちろん一緒に混ぜました。本当の意味で、混じり合った『藍パワー』が生まれたと言うわけです。






8月31日(火)

今回は、「二人で気持ちを合わせて染める」(相手を見ながら、感じながら)に挑戦しました



どうですか?色が全然違いますね〜、みんなの言う「藍の色」に近づいてきたかな?


そして翌日、
待ちに待った輪ゴムを外す時がやってきました・・


もちろん・・素晴らしい集中力です・・


この瞬間(時)を待っていたのですから✨


うまく写っていないけれど、首の周りに「18この絞り」が染め抜かれているのは、大空組18人の絆の証なんですって!


“出来た〜!!”と見せにきてくれた彼は・・


昨年の「Tシャツ物語」から語り出しました。昨年は、袖口・襟口・裾と四箇所にラインを入れることにこだわって作ったんだそうです。今年は、そのラインを2本にしてみたかったらしく(両袖と裾)6本に(6さいの6)にこだわったんだけど、つながっちゃった〜(笑)藍の甕の中でもっと広げて藍が染み込むようにすればよかったんだけど・・と。

素敵なデザインの裏側には、いろんな思いがあるのですね。だからと言って、どんな模様になるのか?も含めて楽しみにしているので、至ってポジティブに語ってくれたのでした!!



見てください!憧れの「大空さんの手」が誇らしい・・21大空の子どもたちです。

そして・・この勝負Tシャツを身に纏い、
今月挑戦するのはその名も『岩山』ロッククライミングです。