2020年6月30日火曜日

憧れの「針仕事」 (5歳児 大空組)

初めて「針」が渡された日。緊張の面持ちで針を見つめる子。念願の針に見惚れる子。早速縫い始めたい子・・・「手は突き出た大脳」と言われています。また、6歳の手は大人と同じ力を持っているとも言われています。これから、みんなの素敵な手で、何を作り出していくのかな・・楽しみな「針仕事」の始まりです・・


土間ホールにながーーーーく用意されたテーブルを囲んで、まずは自分たちで「針仕事」の準備。
担任まあちゃんの話に集中・・

私が一人一人に「縫針1本」と「待針2本」を手渡しました。ぐっと空気感が引き締まる瞬間がたまりません!かわいい「針山」はまあちゃんからのプレゼント。子どもたちも楽しみにしているけれど、年長担任もこの日が来ることを想像しながら、楽しみに準備してくれているのです・・・
ここまで3分の子。1日半かかる子。それぞれのペースで頑張ります。


じっくり。ゆっくり。根気強く。あきらめないで・・・まずは、針に糸を通しましょう。
よーくみて

もう少し

はいりそう

はいった

みつめる・・・

あきらめない・・

さぁ、縫い始めるよ。初めての「針仕事」はお手帳の藍背表紙を作っています。これは、先輩藍(19oozora藍)で染めたもの。この藍染布にどんなステッチが刻まれるかな・・


初めての「針仕事」 決して縫い目のことは言いません。細かい縫い目も、ブツブツ縫った縫い目も、天地ひっくり返って巻き込んだ縫い目も、どれもその子の「今」を表しているから・・自分でいろいろなことに気づいていくプロセスにこそ価値があるから・・
to be continued…






今日は「藍の先生」の先生「日下田先生」のところにおじゃまします (5歳児 大空組)

幻想的な『藍の華』

200年以上も続く伝統の重みを感じずにはいられない『日下田藍染工房』を訪れました。毎年よこやまさんへの陶芸に合わせて、また藍活動のスタートするこの時期だからこそ・・と、陽だまりの藍先生こと宇都宮大学佐々木教授が案内してくださるこの贅沢な時間。
一歩中に足を踏み入れると、大人も子どもたちもはっと息を飲む瞬間・・・年間の大空活動の中でも、子どもたちはもちろん大人も毎回感動させていただく工房への訪問です。日下田先生のお人柄はもちろん、このにおい、色、空気、道具・・今年は特に茅葺屋根が新調され素敵!!陽だまりの赤壁(磨き壁)を仕上げてくださった左官やさん(白石左匠)も関わって完成した屋根なんだそうです。陽だまりは一流の方に支えられているのだと、改めて感謝感激です・・・

(6/23クラスだより「晴れのち晴れ」より)
(前略)・・・藍の工房を見せていただき、自分たちとの藍の違いを研究して来た大空組です。
たくさんの藍瓶を目の前にして「何個あるんですかー?」と質問。保育園の藍瓶は2つ。けれどここには72個もの瓶があるそうです。4つの瓶の真ん中で火を焚いて温める仕組みがあるのですよ。先人の知恵は素晴らしい。(蓋が見えるでしょ)

「あれ?藍の色じゃない!!!!」「何でー??茶色じゃん」
染めている様子に釘付けの子どもたち、と大人たち・・近い近い(笑)
「今度はみどり???」
空気に触れどんどん変化する色味・・・「あぁ〜藍の色になったぁ〜!!!!」

続いて、大空さんたちもプチ藍染体験をさせていただくことに・・
「大空さんの藍Tシャツは濃い色がいいなぁ」なんて話が聞こえてきました・・

続いてまた別の工房へ。そこでは綿から糸を紡ぐ工程を見せていただきました。初めは「綿から糸を作る」って言われても???だった子どもたちでしたが???
(「糸」は身近なもの、よく知っていますのでね大空さんになると。次は「針仕事」もアップしますね)
「え〜??すごっ!!」「どうなってんの??」まずは“綿繰り機 ”さぁやってみよう!
同行してくれた(みんなの見守りおじいちゃん)裕重さん曰く「裕重さんの子どもの頃は、この仕事をこどもがやったもんだ。終わってから遊びに行ったんだぞー」
いよいよ登場“糸ぐるま”「これが糸ぐるまだったんだー?」と、歌を歌い出す子どもたち。(側転をするときに合わせて歌う歌の歌詞にあるのです。なるほど・・側転ね・・と)
しかし、やってみるとこれは難しい。大人でも難しいもの・・

最後に日下田先生から「藍のお勉強」です。藍にもたくさんの種類があることがわかりました。
「蓼藍(タデアイ)」「琉球藍」「インド藍」「山藍」など、見せていただいたのですが、大空さんは葉の形や大きさの違いから、自分たちの藍がどの苗なのかバッチリわかっていました!
日下田先生、佐々木先生、貴重な体験をさせていただきましてありがとうございました。

2020年6月29日月曜日

自慢の器は〜益子焼〜♪ (5歳児 大空組)

タイトルは陽だまりオリジナルソングの1フレーズです〜♪
3.4.5歳児は同じ場面で、同じちゃぶ台を囲み、談笑しながら(おっと、今はこれは推奨されない時代でした・・でも保育現場の現状は・・)食べているわけで、ずっと見ていた「憧れの茶碗」作りに手が届くと言うだけで、胸いっぱいの取り組みです。
見てください!この集中力。毎年、益子町の『よこやま』さんにお世話になっています。カッコイイお茶碗先生も今年はマスク姿で!まるで魔法にかかったようなろくろの粘土の変化に、「お〜!」と息をのみながら、一つ一つ反応する子どもたちでした。

サァ、大空さんの番!
イメージ通り?
真剣そのもの・・
おすまし・・
気合い!
たのしっっ!
思わず笑みが・・・^_^
よし完成!!
糸で切り離して
ここは慎重に・・

「今度は手びねりでお皿を2枚作るよ〜」と先生。
みんなまたまた集中しています・・
まずのばして・・
楽しくなって来た!
イメージ通りさ!
手びねりはすぐに色つけができるのです
下地を塗ったら・・
絵を描いてみた!
どうです?世界に一つのお皿

後日、乾燥したお茶碗にも絵付けにきました・・
迷うことなく、大胆に絵付け
たまらないですね〜
どうです至福の笑み♡

さてさて、出来上がりが、楽しみです!!!!(また報告します)




2020年6月27日土曜日

念願の剣ヶ峰登山 (4歳児 虹組)

(6/25 発行のクラスだより「雨あがり」より)
長い道のりを越えたどり着いた剣ヶ峰への挑戦。“さぁ〜のぼるぞ〜!”と言葉にする子どもたちから伝わってくるのは「気合い」と「喜び」しか感じ取れません!!!!コロナ禍による行事中止の影響を受け・・・一度は断念した登山。でもみんなの気持ちが一つになって、この日を迎えることができました。山に向かう途中、雨が降って来て・・・心配したけれど、バスから降りてみると雨も止み、無事に登山がスタートしました。
「写真撮るの?早くお山登りたいのに〜〜〜〜〜。」さぁ、カメラを見て(掛け声は?)「はい、けんがみね!」

「うわー、剣ヶ峰って木の根っこがいっぱい!」分かれ道があると「じゃーこっちいくね〜!」「私はこっち、会えるといいねー」自分で道を選ぶ楽しさ、面白さがたまらない♡
絶景ポイントにきたはずが「みえないねー」「・・・なんかお空にいるみたい」「お空の上きもちー!」曇りだからこそ発見できること、味わえることあるね。ステキ♡
[なんか道がゴツゴツしてきたよー」「だけどお羽黒山とちがってツルツル滑らないから安全だね」違いを感じ口にしながらのぼるなんて!“初登山の羽黒山”の印象が強く、山=ツルツル滑る、と思っているようです。
ここまでくるのに1.2k歩きました。「疲れたケドまだまだあるけるよ!」「ケドの力で頑張るよ!」なんて言いながらそれぞれが登っていました。(注「ケド」の力:何かあった時に〇〇だけど、と考えポジティブに切り替えるの力のこと。これに対する△△だから、と何か(誰か)のせいにするネガティブな考え方を引き寄せないために、陽だまりで昔から使われている「いずみ造語」の一つ)
後ろの仲間が来ているのか、歩けているのか気にする仲間も。“仲間と心でつながりながら自分の力で登る”姿がたくさん見られました。

天気は曇り!?霧雨・・時々もっと雨・・雨が降っても沢山の木がみんなをも守ってくれています。時々肌に触れる雨や霧が、ちょっと温まって来た子どもたちの体には気持ちよく、両手を広げ「きもちー!!」(気持ちいい)と喜んでいました。

(本来は)見晴らしの良いところに出たのですが、立ちはだかるのは「石の道」 でも、この先に頂上は見えている・・・
「さぁもうすぐ重畳だ!」「みんな気をつけて!」「さいごがんばろー!」「おーーー!」みんなで声を掛け合いながら最後は」一気にぐいぐい登って行きました。見通しが立てば道は険しくとも心は軽い!!!!
先に到着した仲間たちはリュックを下ろしたかと思うと、今来た道を逆戻り。せっかく登って来た道を(これは大人の発想ですね、笑)また下り、まだ頑張っている仲間のもとへ。
全員が登り切ったところで『八海山神社』山神様にご挨拶。無事にみんな登れました!おじゃましま〜す!」「帰りもまた守ってくださいね」
霧も深く!?雲の中 !?肌寒さもあり・・となれば、待っていました「あれ」の登場です。この日のために揃えていただきた雨具!みんな楽しそうに着用し準備万端!!初めて食べる「登山弁当」(おにぎり中心の食べやすさ重視のお弁当ですが、みんなびっくりするくらいおにぎりがデカい!笑)にまた心ときめくのでした。
食べている途中に、ついに雨が降り出し・・すると「(昨年の)芝ざくら公園の時もいっぱい降ったねー」「あの時は泣いちゃったよね」と語り出す子どもたち。そう、いつもこのクラスはお弁当を食べるたびに雨・・でもその度に語り継がれる“芝ざくら公園お弁当水没事件”で笑い合える仲間たちなのです。

食事中にえりちゃんが出題してくれたなぞなぞ(Q:山登りをした人が必ずすることってなぁに?)の答えが見つかりました。さぁ下山開始!行きとは違うルートで帰りました。下りは足のブレーキ(=踏ん張る力)が特に大切!がんばれみんな!
滑り降りるように下る子、慎重に下る子、そして本当に滑りながら下る子・・足元悪いもんね。枝も葉っぱ木の階段もみんな滑る。だ「ケド」何度転んでも立ち上がり、目に進み続けるのですから、本当にたくましくなりました。昨年の羽黒山登山とは大違い!(笑)
転んで顔も雨具も真っ黒だ「ケド」]へっちゃらです!!!
毎年恒例の写真スポット!懐かしいなーと思う先輩たちもみてくれてますかー??
最後はみんなでつながって下山。目標の”ぎゅっ”の力を使ってね。駐車場についてびっくり!あっくんバスが辺り一面霧景色の中で見えなくなっていて・・体も心もたくさん使った登山でした。
初「バスのお昼寝」もとっても楽しみにしていました・・その前に、本日の振り返りをして。
みんなみんなお疲れ様でした。私たちもこの瞬間がたまらなく好きです。

「登山今年は行けない」と思ったけれど、みんなの力集めて実行できたね。聞くところによると、もう「次はどこのお山にのぼる?」って話しているんだとか!そうそう、自分たちの楽しみは実分たちで作らなきゃね!!